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問題行動を矯正するためには、その行動の原因を知ることが不可欠です。この方法はダメ、あの方法がいい、と一口にいう事ことは非現実的です。表面的な問題のみ解決しようと思っても、ダメです。そういった点で、しつけの本の「この問題行動にはこの方法で解決」という表面的な対処方法を鵜呑みにすることは危険です。

例えば、吠える犬に頭を抱えている飼い主さんが居るとします。しつけ本には、吠えたら「イケナイ!」と叱る、「顔にスプレーで酢入りの水をかける」などが提案されています。しかし、飼い主の注意を引こうと吠えている犬に対しては、これらの方法が行動を悪化させてしまいます。 

「何故」を探らず、表面の行動だけを修正しようと思っても思い通りに行かないはずです。それを踏まえたうえで、お読みください。

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  • 大きな声を出すこと=不安定な感情=リーダーとしての資格損失に繋がります。犬は、いつでもどっしりと構え、安定した者をリーダーとして尊敬します。大きい声を出すとビックリして、していた事を止めることはありますが、出来れば別の方法をおすすめします。

  • 毎日決まった時間に決まったことをすると、犬はその時間になると催促をするようになります。人間のスケジュールは、365日毎日同じとは行きません。1年のうち、1日でもスケジュール通りに行かないことがあると、パニックを起こす犬も居ます。リーダーである飼い主さんが犬の予定に合わせるのではなく、リーダーの都合の良い時にお散歩・ゴハンなどの日課をこなし、犬に従わせるようにしてください。

  • 子犬の社会化は、とても大切です。子犬のうちに世界を見なかった犬は、ビクビクした犬になったり、人や他の犬に対して攻撃的になったりします。しかし、むやみやたらと色々な人に触らせ、「他人は楽しいもの」と教えると「人間大好き!」な犬には育ちますが、飼い主よりも他人に注意を払う犬になってしまいます。何があっても飼い主が一番好きという犬を育てるためには、沢山の人に触ってもらって「他人は楽しい」と教えるより、沢山の人に無視してもらい「他人は怖くない」という教育をするようにしましょう。

  • 多頭飼いの犬は、犬同士で過ごす時間が多く犬同士のつながりが深くなる一方、飼い主とそれぞれの犬との一対一のコミュニケーションの時間がなくなり、犬の中での飼い主の存在が薄くなります。多頭飼いは楽しいものですが、犬が何匹居ても一対一で過ごす時間も忘れずに!

  • 体罰については、体罰についてのページをお読みください。

  • 「しつけ」に「刷り込み」も含むとすれば、生後3週間から行うことが望ましいです。生後7週間までの子犬は、母親の元で育てながら人間やネコなどその犬が将来かかわって行く様々なものの匂いを嗅がせること、音を聞かせることなどをします。「お座り」や「お手」などを教え始めるのは、生後7週間から。子犬の成長については、子犬の成長過程をお読みください。

  • これは、賛否両論が分かれるトピックです。私の考えは、子犬のワクチン接種と社会化をご覧ください。

  • どちらがリーダー犬となるのかは、犬同士が決める事柄です。人間が介入し手しまうことで順位を乱し、犬同士の争いを引き起こすことがあります。犬同士で順位を決めるまでは対等に接することが必要です。

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